こんばんは。代表の増子です。
先日にの11月19日にとちぎ健康の森において大谷スマートインターチェンジの説明会が開催されたので、私も近隣住民に該当するため参加してきました。
本日は、説明会の内容とその感想について書きたいと思います。
大谷スマートインタチェンジとは東北自動車道の鹿沼インターチェンジと宇都宮インターチェンジのほぼ中間地点に新しく設置されるETC専用のインターチェンジです。
場所や事業内容についてはこのブログ内でも数回にわたり触れているので、そちらを参考にして下さい。
リンクを貼っておきます。
今年の9月に事業決定されたことにより、これから本格的に用地買収や工事が着工されます。
完成は2022年度の予定です。
今回の説明会は大谷スマートインターチェンジが正式に事業化され、工事が着工する前に設けられたものでした。
説明会は午後6時半から始まり、午後8時には終了する予定になっていました。
説明会は、大谷スマートインターチェンジと大谷街道の拡幅に係わる関係者の紹介と挨拶から始まり、今までの取り組み、想定の交通量、今後の事業の進め方などが説明されました。
説明の後、質疑応答に移るという流れでした。
宇都宮市側の説明と質疑応答のやりとりの中で、いくつか気になった事があったので、その事について私の感想を書いていきます。
大谷スマートインターチェンジの想定交通量は一日に5,000台を想定しているとのこと。
この事は計画が発表された段階から謳われてはいましたが、その根拠については今回の説明会でも、解説はされませんでした。
私はどうしてもその根拠が知りたかったので、本日、宇都宮市役所を訪ねて聞いてきたのですが、どうやら国土交通省の基準や数値があり、それに基づいて想定交通量を5,000台に設定したとのことです。
なぜ、私が想定交通量こだわるかというと、大谷スマートインターチェンジの計画や周辺道路の整備計画は想定交通量に基づいて行われている訳なので、仮に想定交通量より大幅に交通量が増えるとするならば、計画自体に無理があるのではないかと疑問を抱かざるを得ないからです。
ちなみに、宇都宮インターチェンジと鹿沼インターチェンジの一日の通行台数は平均15,000台です。
市役所の方が教えてくれました。
宇都宮インターチェンジに通行台数に関しては、ウィキペディアにも載っています。
大谷スマートインターチェンジは宇都宮市の市街地に行くにはとても便利な場所にあるため、多くの市民や観光客が利用することになると思います。
ETC専用といっても、今では9割以上の乗用車にETCは設置されているため、大谷スマートインターチェンジを避ける理由にはならないでしょう。
宇都宮インターチェンジと鹿沼インターチェンジの通行台数を鑑みれば、大谷スマートインターチェンジもそれに近い交通量が想定されるのではないでしょうか。
仮に交通量が想定より倍以上に増えたとしたならば、接続道路のキャパシティも当然に不足してしまいます。
今回の計画では大谷街道は二車線化せず片側一車線と右折レーン設置の工事になるようです。
自転車の街をアピールするためにサイクルロードは作るようですが、二車線化はしないようです。
想定交通量の5000台より大幅に増えてしまった場合、大谷スマートインターチェンジの周辺は慢性の渋滞を起こしてしまい、住環境が大幅に悪化してしまいそうです。
大谷スマートインターチェンジが設置される場所は、宝木小と城山東小の学区に該当します。
以前から、通学路の安全性の確保については地域住民の方から宇都宮市に対して要望があがっていたそうですが、まったく対策が取られてないようです。
今回の説明会でも複数の方が通学路の安全性の確保について質問されていました。
宇都宮市の回答は自治会や教育委員会と協議中ですといった回答で、具体的な対策の話は全くありませんでした。
大谷スマートインターチェンジの計画が公表されてから、通学路の安全性に対する懸念は地域の方から問われ続けていたわけであり、宇都宮市の回答にはがっかりを通り越して、少しあきれてしまいました。
また、宇都宮市側と地域住民との間には強い温度差が感じられ、このまま個人で訴え続けても安全対策は後回しにされ、通学路は現状のまま放置されるような気もしました。
宇都宮市は自治会と協議していると言ってましたが、自治会だけではなく、実際に子供を通学させている親御さんで構成された育成会と話を進めた方が、より迅速に具体的な対策が講じられるでしょうし、教育委員会だけではなく、現場の宝木小と城山東小の先生方にも協議に参加してもらい、差し迫った危険性を感じて貰うことも、重要だと思います。
しかしながら、このような提案を個人でしても宇都宮市は動いてくれる事は無いでしょう。
宇都宮市は事業決定した公共工事を、期間を定めて粛々と工事を進めることが目標なので、イレギュラーな対策や工事は後回しにされてしまうおそれがあります。
個人的にはこんなことを言いたいわけではないのですが、残念ながらそのように感じざるを得ない説明会での対応でした。
宇都宮市に通学路の安全対策を講じて貰うには、自治会やPTA、育成会などで意見を纏めて提出するか、または、会長などの立場のある方が、宇都宮市側と直接対話をするなど、地域住民の側から積極的に交渉を持ちかける事が必要だと思われます。
子供の安全は誰もが心配するところです。
宇都宮市の対応を待っていたら、先にスマートインターチェンジが開通してしまうことになってしまうかもしれません。
私も安全対策に協力することができるなら、積極的に参加し、意見を言っていきたいと思います。
いかがでしたでしょうか。
大谷スマートインターチェンジは宇都宮市の発展のためには必要な公共工事である事は、理解しているつもりです。
しかしながら、計画が順調にいって誰もがハッピーというわけには行かなそうな気もします。
このような高速道路のインターチェンジが住宅街のそれもかなり利便性が高いところに作られる事は、全国的に見ても前例がないのでは無いでしょうか。
先日、宇都宮市の職員の方にどこか参考にした事例はあるのかと尋ねたところ、あくまで一番効果が期待できるところにスマートインターチェンジを作るのであって、そういったものは無いとの返答があったので、おそらく全国初の試みです。
宇都宮市には問題が起きてから「想定外でした」と言ったような言葉は聞きたくないので、是非とも、地域の住環境の維持や安全性の確保などには十分考慮して、事業を進めて欲しいと思っています。
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