こんばんは。
先日の下野新聞に、LRT事業における、本年度中を目指していたJR宇都宮駅西側の延伸区間の公表を2022年度以降とする方針を固めたとの記事が載っていました。
延伸区間の公表については、佐藤栄一市長が今年の3月の定例記者会見において当初の発表の予定を先延ばしして、今年度中の公表を述べていましたが、再度の延長ということになりそうです。
宇都宮駅西側ルートは5候補。
駅西ルートについては2018年に、
宇都宮駅から
①桜通十文字(足利銀行本店付近)
②護国神社(作新学院前)
③宇都宮環状道路
④東北自動車道
⑤大谷観光地の付近
までとする5つの案が公表されています。
宇都宮市としては、技術的な調査が引き続き必要であることと、新型コロナウイルスの影響で関係機関との協議が予定より進んでいないことが再度の延長につながった要因としているようです。
今年の2月の日本経済新聞において、栃木教育会館前での延伸で最終調整に入ったとの記事が載っていたので、そこで決着するとは思っていたのですが、なかなか決まらなそうです。
2018年の5月に公表された計画が、2022年になろうとしている現在においてもいまだに方向性も示せないというのは、少しお粗末なような気もします。
西側エリアにはLRTの需要は間違いなくある。
ここからは個人的な意見にはなりますが、西側エリアのLRTの需要はむしろ東側エリアよりも「堅い」ものがあると考えています。
まずは、宇都宮駅と東武宇都宮駅との連結です。
いまは数多くのバスによってこの区間は輸送を賄われていますが、道路の混雑次第ではスムーズな運行はできず、東武宇都宮駅がいまいち利用しづらくなっていることは否めません。
そのことから波及するように、パルコの閉店を始め、オリオン通り周辺はどんどん寂しくなってきています。
LRTを利用することにより利便性が良くなるため、中心地の活性化と価値向上が見込まれます。
次に、作新学院や文星芸大付属、宇都宮短大付属などの私立高校がLRTが計画されている沿線沿いに集まっています。
この地域には通学の手段の確保といった、確実な需要が見込まれます。
また、大谷地域は観光地として再注目をされつつあり、将来的に宇都宮市の観光イメージを変えることができるような、大きなポテンシャルを秘めています。
このように、西側エリアには市街地・学校・観光と異なった需要が存在します。
どうせLRTを走らせるなら、観光需要を見込んで大谷地域きまで延伸した方が良いのではと思うのですが、様々な意見があるようなので、どこで決着するのか期待しながら待っていようかともお思います。
LRT事業については、市長選挙直後の今年の1月に、事業費が大幅に増大したとの経緯があり、印象が悪くなっているため、西側区間の公表には慎重にならざるを得ないといった事情もあるようです。
LRT事業はもはや後戻りはできなくなっています。
宇都宮市の発展のためにも、なるべく早い段階での延伸区間の公表とスムーズな事業進捗を希望致します。
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