こんばんは。代表の増子です。
先日の下野新聞の記事に宇都宮パルコが今年の5月末での閉店を検討しているとの記事が掲載されていました。
パルコといえば、若者向けファッションを扱う商業施設としては全国的にも中心的な存在で、私も東京に住んでいた20代の頃は、渋谷のパルコにはよく買い物に行きました。
渋谷パルコは今年秋のリニューアルオープンに向けて建替え中ですが、宇都宮のパルコは閉店してしまうというのは、寂しさを感じると共に、パルコのブランド力ではなく立地の問題が最も大きいのだろうということが想像できます。
宇都宮パルコは二荒山神社の向かい側に位置しており、長年にわたりファッション文化の中心地としての役割を担ってきました。
しかし、近年はインターパークやベルモールなどの郊外型店舗の出現によって商圏は分散し、中心部は厳しい状況におかれています。
このような形で報道されるということは、ほぼ間違いなく宇都宮パルコは撤退することになるのでしょう。
パルコが撤退してしまえば、周辺に存在する大きな商業施設は東武百貨店のみとなってしまいます。
そのため、オリオン通りを含めた人の流れが停滞し、周辺地域は間違いなく低迷してしまいます。
せめて、同じような若者向けの商業施設であれば、マイナスの影響をある程度抑える事は可能かもしれませんが、パルコほどの知名度を持った商業施設は現実的には難しいでしょう。
パルコの向かいにあるメガドンキホーテが入っているビルが、老朽化と耐震強度不足から再開発による立て替えを行うとの話があり、パルコの撤退後にメガドンキホーテが入居するといったうわさもあるようです。
いずれにせよ、宇都宮中心市街地の象徴を担ってきたパルコの撤退がもたらすマイナスの影響はとてつもなく大きいのは間違いありません。
宇都宮市はコンパクトシティ化を掲げ、人口の中心地への回帰を政策として行っています。
その政策を実現するためにも、中心地の商業施設の活性化は絶対条件ともいえるほど、コンパクトシティにとっては必要不可欠な要素です。
パルコの撤退は中心地の衰退を示すようなものであり、コンパクトシティの理念とは明らかに異なります。
LRTも西口エリアへの延伸を計画していますが、中心地が衰退してしまっては、その効果も薄れてしまうでしょう。
いかがだったでしょうか。
パルコのような大きな商業施設が撤退するということは、ただ寂しいだけではなく、「衰退」という良くないイメージをもたらしてしまいます。
このままでは、宇都宮駅の東口エリアは発展するが、西口エリアは衰退していくという2極化に繋がりかねません。
不動産の取引の現場でも、特に住宅地に関してはこの2極化が鮮明に表れてきていますが、このままではさらに拍車がかかりそうです。
東口エリアのように発展し続けている地域はほっておいても勝手に栄えてくれますが、衰退している地域は、行政の手助けが必要になります。
パルコ撤退後のビルにどのような商業施設が入るかはまだ決まっていないようですが、できることなら行政も関与することで、魅力のある商業ビルに生まれ変わってくれることを心から願っています。
ピンチがチャンスにかわるといいな・・・。
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