こんばんは。代表の増子です。
2019年も1月4日の仕事始めが過ぎ、町の様子もお正月の雰囲気が抜けてきました。
世間では、平成最後の年ということで、その事に関連づけた話題が注目を集めています。
今回は、景気や経済政策の動向をふまえて、2019年の不動産市場をについて考えてみようと思います。
2019年の10月に消費税の8%から10%の増税が予定されています。
消費税が5%から8%に増税された際には、不動産業界には大きな駆け込み需要があり、増税後にはその反動でしばらく停滞期が続きました。
今回は、「住宅ローン控除の3年間延長」や「すまい給付金の拡大」などの対策が行なわれるため、増税前後での大きな変化は起きなさそうです。
私が担当させて頂いているお客様も、このニュースは知っている方が多く、増税前後で大きな影響はないことを理解されているため、落ち着いて物件探しをしている方がほとんどです。
話は少しそれますが、それでも、消費増税はまだ確定というわけではないので(ほぼ確定だが・・・)、経済や世界各国の情勢などには注意が必要です。
10月の増税を確定させるタイムリミットは4月といわれています。
それまでに「リーマンショック」級の出来事がない限り、増税は粛々と行なわれるはずです。
最近では、イギリスの合意なきEU離脱が世界経済に多大な損失をもたらすといわれています。
夏に参議院選挙を控えているため、選挙対策も含め、増税延期なんて事もあるかもしれませんよ。
2008年をピークに人口は減少を続けていますが、世帯数は1世帯の構成人数を減らしながらも、若干ではありますが増えてはいます。
その世帯数の増加もここ1~2年でピークを迎え、その後は減少に転じるはずです。
世帯数が減少すれば、売買市場だけではなく賃貸市場にも影響が大きくなってきます。
現在でも、築年数が経っている賃貸物件は客付けが難しいのですが、今後はさらに入居率を維持するのは困難になっていくでしょう。
リノベーションの活用や外国人や年配者の専用住居にするなど、何らかの特徴をだすことが必要になってくると思います。
世帯数の減少は居住している地域全てに平等に発生するわけではなく、利便性の高い地域と低い地域では異なります。
宇都宮市はコンパクトシティ化を掲げ、人口の誘導を目標にしています。
既存の市街地に近く、利便性の高い地域は不動産の資産価値は維持、一部では上昇しますが、利便性の低い郊外の地域は資産価値の維持は難しく、不動産の価格は下落し続けるでしょう。
今、郊外の不動産を所有していて売るか売らないか迷っている方は、早めに売却した方が得策かもしれません。
また、利便性が高く人気がある地域も少しづつ変化が見られます。
LRTの影響で土地の価格が上昇し続けている宇都宮駅東口エリアも、LRTの沿線や駅周辺・駅まで徒歩圏の地域を除いて土地価格は頭打ちになってきています。
価格上昇を目論んで、新築分譲を手がける不動産会社が積極的に土地を購入してきましたが、思ったような価格で売れていない現場も多く在り、今後は、高値での土地仕入れも落ち着くと思われます。
宇都宮の西口エリアに関しては、LRTの計画がどこまで延伸されるかが不動産価格に大きく影響を及ぼしそうです。
現在、栃木県と宇都宮市は大谷街道の拡幅工事を進めています。
西口のLRTは大谷街道の上を走行する予定です。
LRTの延伸計画は5案示されています。
計画の詳細はこのブログでも触れています。
リンクを貼っておきますので、そちらを参考にして下さい。
LRTの影響は新しい町並みの多い東口エリアよりも、昔からの住宅街が多い西口エリアの方が大きな影響をもたらすと個人的には思っているので、西口のLRT計画には注目していきたいです。
いかがでしたでしょうか。
不動産業界においては2019年の懸念材料であった、消費税増税の影響もほとんど無く済みそうなのは好材料です。
駆け込み需要はその時だけは良いのでしょうが、結局は需要を先取りしただけなので、必ず反動が起こります。
不動産を購入するお客様にとっても、結果、焦って不動産を購入しているため、必ずしも満足のいく買い物にならない方は多くいるはずです。
そう意味でも。高額な物件を売買するこの業界には安定は必要なわけであり、そう意味では、2019年も安定を得ることはできそうです。
宇都宮市はLRT事業を中心にコンパクトシティ化が進んでいくでしょう。
年が進むにしたがって、どこに住めば不動産の資産価値が維持できるかというのがますます重要になってくると思います。
今後も、宇都宮市や栃木県が発信する地域のニュースには、注目していきたいと思っています。
2019年は平成最後の年です。
昭和生まれの私にとっては、2回目の元号変わりになります。
今回は、天皇陛下存命の中での元号変わりのため、きっとお祝いに近い雰囲気になり、景気にも好影響を与えるのではないでしょうか。
新しい元号はまだわかりませんが、2019年も平和で安心のできる1年であれば良いなと思っています。
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