こんばんは。代表の増子です。
8月に入っても相変わらず暑い日が続いています。
今年は例年よりも夕立が少ない気がします。
降った後は気温が下がるので、個人的にはある程度の夕立は必要だとは思っているのですが。
明日から宇都宮は宮まつりが始まります。
今年も賑やかな二日間がやってきます。
さて、本日のテーマですが、
国土交通省が、大阪北部地震でブロック塀が倒壊して死者が出た問題を受けて、各自治体が指定する避難路沿いのブロック塀の所有者に対し、耐震診断の義務化を検討する方針を表明した記事が、今朝の朝刊に載っていました。
地震等の災害時の安全及び緊急車両等の通行の確保が目的です。
現在の法律では、避難路沿いの建物の所有者に対し、建物の耐震診断を義務づけていますが、ブロック塀等に関しては耐震診断の義務化はされていません。
国として、安全対策の強化が必要と判断したのでしょう。
宇都宮市で昔から大谷石の採掘が盛んな事もあり、大谷石で作られた「大谷石塀」がとても多いです。
大谷石で積まれた邸宅の塀は、重厚感がありとても趣を感じます。
しかしながら、特に古くから在る大谷石塀は、鉄筋が入っていないものがかなりの数存在するため、劣化具合によってはブロック塀よりも危険であるといえます。
大谷石はブロックと異なり天然石のため、鉄筋を組めるようにするためには加工が必要になります。
現在では加工の技術が確立されているため、鉄筋を組み込む事が出来ますが、
以前はそこまでの技術がなく、レンガ積みのように、ただ積み上げ散る状態の大谷石塀が多く存在するのです。
今回のニュースの後、宇都宮市内を車で移動する際に、意識して危険な大谷石塀を見つけるようにしてみましたが、やはり数は相当多いです。
特に、昔からの住宅街になっている宇都宮市内の中心部に危険な大谷石塀は多く存在しました。
中には、ブロック塀の上に建物の一部を乗せているお宅もあり、非常に危険性を感じました。
大阪北部地震のニュースからブロック塀に注目がいきがちですが、大谷石塀も同じくらい、もしくはそれ以上に危険であるとの認識を持った方が良いです。
今回の耐震診断は避難路を中心に行うとのことです。
災害時の安全な交通の確保のためにも、避難路を優先するのはよくわかるのですが、倒壊してきたブロックの被害を受けるのは小さな子どもたちです。
大人も被害は受けるでしょうが、体格差があるため、子どもはより深刻な被害にはなりやすいです。
避難路だけではなく、特に小学校の通学路も早急に耐震診断を実施した方が良いと思います。
いかがでしたでしょうか。
大きな地震はいつおそってくるかはわかりません。
実際、東日本大震災の際にも大谷石塀やブロック塀は多く倒壊していました。
横揺れが中心だった東日本大震災でも被害が大きかったのに、より構造物に影響を与える直下型の地震が発生したら、被害はより大きくなるでしょう。
「備えあれば憂い無し」
通学路にある危険なブロック塀や大谷石塀の特定や、所有している方に対応を求めるなどして、国や自治体の対応を待つだけではなく、自分たちでできることをまず始めましょう。
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