こんばんは。代表の増子です。
ここ数年、住宅ローンをネット銀行で組む方が若い方を中心に多くなってきました。
そこで今回は、様々なサイトで人気1位にランキングされている「auじぶん銀行」の住宅ローンについて解説していきたいと思います。
auじぶん銀行は三菱UFJ銀行と通信会社のKDDIが共同出資によって設立したネット銀行です。
ロゴの色のせいか、ほとんどの方がKDDIの単独出資と思っているようですが、日本最大のメガバンク三菱UFJ銀行の支えもある銀行です。
auじぶん銀行は店舗を持ちません。
全てのサービスをネット(スマートフォン)で提供しているため、日本中どこにいてもサービスが受けられます。
もちろん住宅ローンも例外では無く、地域差による不平等はありません。
auじぶん銀行の金利は2024年4月現在ですが、
となっており、いずれも業界査定水準の低金利です。
がんと診断されただけで住宅ローン残高が半分になる団体信用生命保険。
auじぶん銀行の住宅ローンがこれだけ人気を集めるのは低金利だけではありません。
「がん50%保障団信」と呼ばれる、住宅ローン借入期間中にがんと診断された場合に、その時点での住宅ローン残高が半分になる保障が無料で付いていることです。
業界査定水準の低金利に関わらず
「がん50%保障団信」が無料で付いているのは大きな特徴であり、とても魅力的な商品です。
さらに、金利を0.15%上乗せすることにより、
がん+4疾病保障(所定の心筋梗塞、脳卒中、肝疾患、腎疾患)も選択することができます。
住宅ローン保証料は無料。ただし、事務手数料は借入金額の2.2%。
auじぶん銀行は住宅ローン保証料は無料です。
これはauじぶん銀行だけ特別ということでは無く、ほとんどのネット銀行で保証料は無料です。
事務手数料に関しては、一般的であり特別に安いというわけではありません。
金融機関によっては、フラット35の方が安いです。
銀行の保証料のように、事務手数料を金利に上乗せ(例えば金利が0.2%高くなるなど)することも出来ないため、借入額を少しでも抑えたい方にとってはデメリットになるかもしれません。(なお、auじぶん銀行の住宅ローンは、この事務手数料も住宅ローンの一部として借り入れることが可能なので、必ずしもまとまった資金を用意する必要があるわけではありません。)
借りる方の年収や勤務先によっては、一般の銀行で借りた方がauじぶん銀行に支払う事務手数料より、保証会社に支払う保証料が安くなることがよくあります。
また、事務手数料は保証料と異なり全額繰上返済をしても還付されません。
したがって、auじぶん銀行から他の銀行に借換えをする際には戻ってこないお金であるとの認識を持って下さい。
現在、最低水準の金利のため、auじぶん銀行より借換えするぐらいメリットのある銀行が表れるとは思わないですが、将来、金利が上昇してやむを得ず固定金利(フラット35など)の商品に借換える場合は、ある程度の損をする覚悟が必要になりそうです。
手続きは全てネットで完結。必要書類はアップロードで対応。
auじぶん銀行は申込みだけではなく、金銭消費貸借契約もネットで完結できます。
審査に必要な書類もスキャンしたファイルやスマートフォンで撮影したアップロードするだけです。
郵送する必要はありません(郵送での対応も可能です)。
ネット銀行といえば審査や融資実行までに期間を有することが特徴のため、売主や仲介業者によっては、使いづらく敬遠されていましたが、じぶん銀行はネットで手続きが完結できるため、最短10営業日で住宅ローンの契約が完了することが出来るようになっています。
このことも、auじぶん銀行の大きな特徴となっています。
auじぶん銀行住宅ローンを利用してみての感想。審査は厳しい?掛かる期間は?
私も何組かのお客様で、auじぶん銀行の住宅ローンを利用していただきました。
金利の低さというよりも、がん50%保障団信に魅力を感じてる方が多いようです。
auじぶん銀行に限らず、ネット銀行は売主や仲介業者が間に入ってやりとりすることは原則として出来ません。
ほとんどのお客様の勤務時間がauじぶん銀行の営業時間とかぶってしまうため、不明な点を確認しようとしてもなかなかスムーズにいかないこともあります。
審査に必要な書類もアップロードできるとはいえ、物件によっては書類が50枚以上になることもあるため、お客様の負担はそれなりに掛かってしまいます。
ネットが苦手な方にとっては、このような作業も苦痛に感じるかもしれません。
また、数年前からですが、アルヒやオリックスなどが代理店業務を行うようになったため、そちらを利用すれば手間は軽減できそうです。
代理店や不動産仲介業者にに任せれば、書類に不足や不備があったとしても迅速に対応できるはずです。
ここがスムーズに行えれば、審査期間も短くて済みます。
本審査の必要書類の中で、借入希望日(決済日)を記入する用紙があるのですが、どうやら借入希望日までの期間の長さによって本審査の回答日数も異なるようです。
先程、最短10営業日で借入契約完了と書きましたが、実際には10営業日以上掛かっています。
現状では審査だけでも早くて3週間くらい、通常では4週間から1ヶ月程度掛かっているようです。
一度、かなり期間の短い希望日で提出してみたのですが、auじぶん銀行の電話窓口の方には渋られましたが、想定していたよりも早く審査の回答を得ることが出来ました。
他のネット銀行と異なり、融通が利きそうな感じはします。
ちなみに、事前審査は数日で回答がでます。
また、審査通過後の金銭消費貸借もネットで行うことになりますが、専門用語が多く、誰でもわかりやすく簡単に手続きが出来るというわけではない(auじぶん銀行はわかりやすく作っているつもりでしょうが)ため、自分だけで手続きを行う場合は、ある程度の知識が必要になります。
代理店に依頼しているなら大丈夫でしょうが、ご自身で行う場合でも仲介業者やハウスメーカーの担当にに立ち会ってもらって手続きを行う方が良いでしょう。
私の場合も、お客様と立ち会って手続きを行うようにしています。
その方が間違いも起こりにくく安全だと思うからです。
審査に関しては一般の銀行に比べるとかなり厳しいといったところだと思います。
一般的に金融機関は審査に落ちた理由を教えてはくれません。
教えてくれたとしても「総合的判断」といった回答で濁されます。
auじぶん銀行に限らずネット銀行は審査に対して基準があり、申込者の属性(年収・年齢・勤続年数・信用情報・勤務先など)が、その基準の中に入らなければ落とされてしまいます。
個人個人の事情を忖度してくれることはありません。
auじぶん銀行の審査は勤務先の会社の規模が特に優先されます。
勤務先の資本金の目安は1億円以上です。
これはauじぶん銀行の審査の特徴でもあります。
会社が安定してれば収入も安定するので、住宅ローンの滞納リスクも低くなるという考えからきているものかと思われます。
そうはいっても、資本金1億円以上の会社に勤務している方はそれほど多いわけでもなく、ターゲットを広めるためにも、資本金の基準については最近は柔軟性が出てきているようです。
資本金がそれほど多くない会社に勤務していても年収に余裕がある方や、国家資格を取得されている方などは審査にとおりやすくなっているようです。
また、事前審査を通過しても本審査で通らないケースもあるようです。
これは事前審査の精度が悪いわけではなく、ネットでご自身で入力して貰うため、誤入力の多さから本審査で落ちてしまうということがよくあるようです。
代理店を通しての事前審査の場合、書面に記載してもらう形を採っているので、間違いは起こりづらく、信用性も増します。
それでも、一般銀行と比べても審査基準がいまいちよくわからないため、事前審査の結果の信用性は高くないように感じます。
私がお客様にauじぶん銀行を勧める場合には、リスク回避のために必ず一般銀行の事前審査を併せて申し込んでもらうようにしています。
その方がお客様にとっても安心だからです。
契約後に本審査で落とされてしまっては、ショックが大きすぎますよね。
借入金額は物件価格の110%まで可能。
3000万円の物件であれば、3300万円まで融資してくれるということになります。
しかしながら、審査基準をクリアすれば誰でも110%貸してくれるわけではないようです。
ここでも勤務先の会社規模が優先されます。
資本金1億円以上の会社や公務員の方は諸費用分も含めての融資も受けやすいですが、それ以外の方は、金利が上乗せ(0.3%程度)されたり、物件価格までしか融資が受けられないといったことが多いようです。
いかがでしたでしょうか。
ネット銀行は住宅ローンにおいてこれからどんどんシェアを伸ばしていくでしょう。
これからも機会があれば、銀行ごとの特徴をブログで配信していきたいと思います。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。
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