人気の南道路。メリットとデメリットは?

間取り

増子  博昭

筆者 増子  博昭

不動産キャリア20年

誠実と柔軟性がモットーです。
宅地建物取引士・CFP(国際ファイナンシャルプランナー)・2級ファイナンシャルプランナー技能士・高等学校教諭一種免許(国語)を保有しております。

こんばんは。代表の増子です。

今日から6月です。

6月といえば唯一、祝日の無い月です。

憂鬱ですよね。「雨の日」とか作れば良いのにって思っています。

さて、本日のテーマですが、

人気の南道路。メリットとデメリットは?

です。


日本人に強く根付いた南道路への信仰にも近い人気。

確かに、南道路の物件は価格が高くても売れていきます。

果たして、その価格に見合っただけの価値が南道路にはあるのかを、メリットとデメリットを交えて説明していきます。

南道路のメリットとデメリット。


南道路物件のメリットはなんといっても日当たりです。

基本的に一年中日当たりは良く、部屋の中は明るいため、照明にかかる電気代が節約できます。

夏は太陽の位置が高いので、直接日光が差し込むことは少ないですが、太陽の位置が低い冬は、暖かい陽光を取り入れることができ、暖房費用の節約にもなります。

なによりも家の中にいながら太陽のぬくもりを感じ入られるというのは、精神衛生上にもよろしいことです。

南道路の物件は他の道路付けの物件より価格は高いですが、上記のことを考慮すれば、価格に見合った価値がありそうです。

しかし、南道路物件にもデメリットはあります。

代表的な事としてあげられるのは、プライバシーの確保が難しいことです。

南道路に面している建物は、リビングやバルコニーなども道路側に向いて作られているため、道路からの視線が気になってしまいます。

突き当たりの道路や開発分譲地の道路のように、そこで生活している方以外に利用しない道路であれば問題ないのですが、不特定多数の方が利用する道路であるならば、リビングが丸見えというのは、住んでる方からみれば、かなり気になるところです。

プライバシーや防犯の対策として、道路際にブロック塀や生け垣などを設けることが多いですが、さらに費用がかかってしまう事になります。

また、南道路の住宅は南側に玄関が配置されるため、地形にもよりますが、整った形のLDKを南側に並べづらくなります。

そのような場合は、L型で不整形なLDKを配置します。

こんな感じです。

周囲の建物や道路幅員には注意。


南道路の物件といっても、必ずしも日当たりが良いわけではありません。

周囲(特に隣地)の建物の高さや配置によっては、せっかく南道路に家を建てたとしても、日当たりの良い時間帯は制限されます。

また、道路の幅員も重要です。

幅員が狭く、自動車のすれ違いが難しい道路の場合、道路の向かいの家が普通の2階建てだとしても、冬の太陽が低い時期は影が影響してしまい、部屋の中に日射しがが入ってこない場合もあります。

現地を見学する際は、このような点もしっかり見ておいて下さい。

まとめ。


いかがでしたでしょうか。

南道路の物件は価格は高いですが、その分魅力に溢れています。

「日当たりを買う」というように考えれば、価格が高くなるのは仕方のないことです。

しかし、デメリットや注意点もあるため、そのことを理解し、「南道路」だからというだけではなく、自分の中でしっかり整理してから決断しましょう。


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