こんにちは。
昨年から政策金利が上昇し始めたことに伴い、4月に入り各金融機関が一斉に住宅ローンの変動金利を上げてきました。
ここしばらくは変動金利という名を冠していても、低いところで全く動きを見せてきませんでしたが、これからは少なくと金利は上昇傾向に向かうものと思われます。
ということで、本日のタイトルは、
ついに金利のある世界が到来。住宅ローンを組む際の今後のポイントとは。
とし、住宅ローンを組む際の注意点を交え解説していきます。
金利のある世界とは
現在、日本経済は歴史的な転換点を迎えています。
長く続いたデフレから賃上げ率がバブル以来の伸び率になるなど、物価や賃金を巡る環境が大きく変わりつつあるなど、インフレへのシフトが進みつつあります。
こうした動きを受けて、日本銀行は10年以上に及んだ異次元緩和に終止符を打ち、金融政策の正常化に向けて踏み出しました。
マイナス金利政策は終了し、政策金利は現在0.5%を示しています。
政策金利が上昇すれば預金などの金利も上昇し、恩恵を受けることもありますが、住宅ローンの変動金利も上昇し、月々の支払額(利息)も増加します。
政策金利の転換から1年が経過し、2025年4月から住宅ローンの変動金利も上昇に転じ、新規で借りる方も既に借りている方も影響が手始めました。
変動金利か固定金利か
住宅ローンを借りる際に皆さんがまず考えるのはこのポイントではないでしょうか。
少し前までは新規で借りる方の9割くらいは変動金利を選択していましたが、最近では固定金利を選択する方が徐々にではありますが増えてきています。
外的要因が強いとはいえ、物価上昇率は2%を超えており、大企業が中心とはいえ賃金も上昇基調にあるため、日本銀行は今後も政策金利を上げていく方向であることは間違いなさそうです。
現在、変動金利は1%を下回っており、2%前後で推移していいる固定金利と比較しても1%以上の乖離があります。
仮に変動金利を1%、固定金利を2%として3,000万円を35年払いで借りた場合の月々の返済額を比較すると、
・変動金利 84,685円
・固定金利 99,378円
上記の通り、約15,000円の差額が存在します。
この数字だけを鑑みると、金利が上がったといっても変動金利のほうがお得に感じられるかもしれません。
ただし、この数字はあくまで現時点のものであって、変動金利は近い将来またあがる可能性が高く、固定金利との差額は縮小されるはずです。
政策金利は0.25%ずつあがっていく
政策金利は0.25%ずつ変更されることが多いです。
0.5%以上変動することもありますが、急激に金利を調整する事情が無い限り0.25%です。
仮に1年に1回ずつ金利が上がっていくと仮定するならば、4年で1%上昇します。
年に2回ならば、2年で1%上昇します。
日銀の思惑通り順調に利上げを行なうことができれば、4年後の変動金利は現在の固定金利に並んでしまう可能性がでてきました。
現在、住宅ローンを借りている方が注意すべき点は
FPなどの専門家に相談することも検討すべき
まとめ