不動産売却は一般的に広告を出して広く買い手を求めるものですが、なかにはこっそりと手続きを進めたい場合もありますよね。
そういった際、周囲に知られずに売却を行うためには通常とは違った方法が必要です。
周りに知られずに不動産売却を行うとどのようなメリットとデメリットが発生するのか、どんな方法を使えば良いのかを順番に見ていきましょう。
不動産売却を誰にも知られずに内緒で行うメリットとデメリット
内緒で不動産売却をおこなうメリットのひとつは、近所の人々に売却の意図を知られない点です。
内緒での売却を希望する方はご近所付き合いの問題や事業の不調、家庭の不和などなんらかのトラブルを抱えていることが少なくありません。
そういった状況で売却の宣伝をしてしまうと、近所の人々からの過度な詮索を受けたり、トラブルの悪化につながったりする可能性もあるでしょう。
また、親戚が物件の売却に反対だったり、売却を知ると細かく口を出してきたりする場合もあります。
こういったケースでは、周囲の人間に知られずに売却の手続きをスムーズに進められる点は大きなメリットです。
一方、周囲に内緒で売却を行うことは、インターネット広告やチラシの投函による宣伝を行わないことを意味しています。
そのため良い買い手が見つかりにくく、売値が査定額より低下する、売却期間が長期化するといった点が避けては通れないデメリットです。
売却期間が長引くと周囲に知られてしまう可能性も高くなるので、価格の面で妥協が必要なケースも出てくるでしょう。
不動産を周りに知られずに売却する方法
不動産を周囲に知られずに売却する場合、通常の不動産売却とは違った方法が必要になります。
まず、不動産会社に内緒で売却を行いたいことを明確に伝えておきましょう。
内緒で不動産売却する場合、情報誌やインターネットでの広告ができないため、個別に買い手を探す必要が出てきます。
内緒での売却を希望した物件は、すでに希望の物件がある顧客に別の候補としてご紹介するといった手法で買い手探しが行われます。
売り手側から積極的なアピールができないため、売却期間の長期化は想定しておいたほうが良いでしょう。
もし内緒で短期間での売却を希望するのであれば、不動産業者による買取も選択肢のひとつです。
個人への売却と違って買い手を探す必要がなく、周囲に情報が漏れる心配もありません。
一方で通常の売却より価格は下がることが多いため、売却価格と売却期間のいずれを優先するかにより最適な選択肢は異なってくるでしょう。
まとめ
周囲に不動産を売ることが知られたくない場合、不動産会社にその旨を伝えれば内緒で売却を行うことが可能です。
しかし内緒で売却を進めた場合、広告を出せないため売値の低下や売却期間の長期化などデメリットも発生します。
不動産会社への買取を依頼する手段もあるので、自身に合った適切な方法を選びましょう。
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