こんばんは。代表の増子です。
9月に入り過ごしやすい日が続いたと思えば、かなり強力な台風が接近しているとのこと。
今年は台風が多く、西日本に住んでいる方は落ち着く暇もないような日を過ごしているのではないでしょうか。
栃木県や私が住んでいる宇都宮市には、大きな影響は今のところ出ていないですが、いつ災害に襲われても大丈夫なように、準備だけは心掛けておきたいものです。
さて、本日のテーマですが、
長期金利上昇容認発言の影響は?9月の住宅ローン金利と宇都宮の住宅市場を考える。
です。
日銀は7月末の金融政策決定会合で、「-0.1%~+0.1%」に抑えていた長期金利の変動幅を、「-0.2%~+0.2%」に拡大することを容認しました。
長期金利がマイナスになることは多くはないため、変更幅拡大というよりは「0.1%の金利上昇容認」ということになります。
影響が出る9月から、どのように金利が変化しているかを確認していきたいと思います。
まずは固定金利の代表格である「フラット35」の金利を確認してみます。
・フラット35金利:1.215% → 1.269%
(0.05%上昇)
わずかですが上昇しました。
長期金利は0.1%の上昇容認のため、0.05%は想定の範囲内ですね。
都市銀行や地方銀行・ネット銀行も各行によって対応が分かれますが、長期の固定金利の住宅ローンを中心に、わずかに上昇に転じています。
平均を取れば、フラットの上昇幅である0.05%の上昇ぐらいになりそうです。
今後も、景気回復が順調に進んでいくのであれば、現在、0.115%の長期金利は上昇を続ける可能性が高いです。
どのような形で上昇するかは定かではないですが、現在の長期金利が異常な低水準であると考えれば、日銀からさらなる金利上昇の容認発言があった場合は、1.0%くらい急激に上がっても不思議ではないです。
10年前の長期金利は約2.0%あったわけですから、将来はその程度まで上昇するかもしれません。
しかし、今のところ、慌てたりする必要は全くありません。
ちなみに、0.05%の上昇というのは2,000万円を35年間借りた場合、月々の支払金額は約500円増えることになります。
長く低金利の時代が続いている日本では、金利が上昇したとしてもその程度とも捉えることができるため、0.1%程度の金利上昇容認はそれほど大きな影響がないとも言えます。
いかがでしたでしょうか。
上記にも書いたとおり、まだ、金利上昇に慌てる局面ではないですが、今回の長期金利上昇の容認発言が、数年後になって振り返った際に、ターニングポイントとしてクローズアップされる可能性は、十分にあるかもしれません。
現在の住宅ローンの超低金利は、借り手にとってはとても魅力的なことですが、同時にこの超低金利は異常事態であるため、景気が回復すればすぐにでも金利が上昇に転じるという認識も持つ必要があります。
住宅ローンを組んでマイホーム購入を検討している方は、金利だけをみれば千載一遇のチャンスであるということも理解していただきたいです。
変動金利を代表とする短期金利は、今回の金利上昇容認発言は影響を受けていません。影響を受けるのは長期の固定金利だけです。
短期金利と長期金利の違いについては、以前このブログで触れていますので、そちらの記事を参考にして下さい。
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