住宅ローンを利用して家を購入した場合、長い返済期間のうちにさまざまなことが起こり得ます。
仕事を失ったり、家族が病気になったりと予期せぬ出来事が起こり住宅ローンの返済が滞ってしまった場合に、どのような手段があるのかについてお話していきます。
家の任意売却のシステムの流れやメリットとは?
住宅ローンの返済ができなくなった状態のままでいると、家を差し押さえられて競売にかけられてしまいます。
支払えないのであれば、その家を売りに出せばよいと思うかもしれませんが、住宅ローンの返済が済んでいない住宅を売却することは、原則として不可能です。
さらに家を競売にかけられてしまうと、相場よりもかなり安い価格で取引されてしまう可能性があります。
また、公売といって税金を滞納した場合にも税金を回収するために住宅を差し押さえられてしまうこともあります。
これらの競売や公売に比べて、比較的相場に近い価格で住宅を売却することができる方法として、任意売却という方法があります。
任意売却は、住宅ローンを利用している金融機関の合意を得て売却する方法で、少しでも多くの費用を返済にあてることができるようにという目的があります。
任意売却の流れと必要な書類や費用は次のとおりです。
1.不動産会社を探す
任意売却をおこなえる不動産会社を探し、相談します。
依頼を受けた不動産会社が、金融機関と交渉をおこないます。
2.残高証明を取得する
住宅ローンの残高を調べ、金融機関から残高証明を取得します。
3.面談・査定
不動産会社の担当者と面談をし、販売価格を決めるための査定をしてもらいます。
4.手続き開始
不動産会社の担当者が、任意売却の申請や手続きを始めます。
広告掲載などの販売活動が始まり、売却のための内覧もおこなわれます。
5.決済~完了
買主が決まったら契約がおこなわれ、1か月から1か月半ほどで代金の決済がおこなわれます。
任意売却の仲介手数料は、売却金額の3%+6万円+消費税となります。
さらに、抵当権設定登記を解除するための費用が12,000円前後かかります。
家の住宅ローンが払えず任意売却する際の注意点やデメリットとは
任意売却には、次のような注意点やデメリットもあります。
相場より安値になる
競売や公売ほどではないにしても、相場よりも安くなる可能性は否めません。
時間がかかる
任意売却をおこなえる不動産会社を探したり手続きをしたりと、普通に家を売却する場合よりも手間と時間がかかります。
個人信用情報にキズがつく
任意売却をおこなうには、住宅ローンを6か月以上滞納するという条件があります。
つまり長期にわたって返済が滞っているということになるため、個人信用情報にキズがついてしまいます。
まとめ
住宅ローンの返済ができなくなった場合、競売や公売に比べて比較的相場に近い額で売却できる可能性のある任意売却のほうが安心できる方法です。
ただ、任意売却にも注意点やデメリットもあるということを、よく理解しておきましょう。
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